2014年7月5日

いきなりの方針転換?柳町小の教室増築計画

まんだち幹夫通信 2014年7月4日号 No.350 (PDF)

児童数の増加により今年度は新たに2教室を整備、いよいよ来年度からは仮校舎が必要となる柳町小学校。5月の「柳町小学校増設検討委員会」で、教室増設案が区から提示されました。

しかしそれは、今まで議論の対象外だった「やなぎの森」を壊し増設校舎を建設するものです。PTAや地域から、「森」をなくすな、案の見直しを求める要望書が続々と区に届いています。真摯にこの声を聞くべきです。


2014年7月4日

現憲法下での「集団的自衛権の行使」を閣議決定

まんだち幹夫通信 2014年7月4日号 No.350 (PDF)

憲法9条を壊す歴史的な暴挙! 平和か戦争かをめぐる歴史的岐路。今こそ世論と運動をひろげ


「集団的自衛権の行使」の閣議決定がされた1日午後5時半、地下鉄茗荷谷駅で緊急の宣伝行動を行いました。

〝憲法を破壊し、「海外で戦争する国」をめざす歴史的暴挙―集団的自衛権行使容認の「閣議決定」の撤回を求める〟の志位委員長の談話を刷りこんだビラが、文字通り飛ぶように受け取られました。駆け寄り手を伸ばす女性、「そのビラもください」と別のチラシを求める男性…そうとうな関心の高さです。翌2日は春日駅で朝宣伝。信号待ちしているサラリーマンが、私のハンドマイクでの訴えに、しっかり聞いていてくれる感じが伝わってきました。

政府はいろいろ取り繕いますが、「海外で戦争をする国」への解釈の変更は明確です。これまで政府が言ってきた、海外派兵された自衛隊が「武力行使はしない」「戦闘地域には行かない」の歯止めがなくなるのです。また武力行使ができる「新3要件」も、国民には秘密保護法で目、耳、口をふさいでおいて政府が勝手に「判断」するわけで、国民の知らぬ間に戦争に巻き込まれるしくみです。

これからが正念場です。閣議決定の撤回、関連法案の上程をさせない世論と運動が決め手となります。頑張りましょう。

2014年6月30日

都営地下鉄「春日」駅エレベーターを新設!

まんだち幹夫通信 2014年6月27日号 No.349 (PDF)

文京区都市計画課からの朗報です。地下鉄春日駅(北側出入口)にエレベーターの設置が決まりました。場所は、白山通り本郷側の「あおい書店 春日店」の歩道の植え込みあたりに設置されます。現状は区役所内のエレベーターしかなく、西片、小石川1丁目などから利用する方、また高齢者などにはほんとうに不便でした。2016年4月に使用できる予定です。

2014年6月27日

臨時福祉給付金 子育て世帯臨時特例給付金の申請開始へ

まんだち幹夫通信 2014年6月27日号 No.349 (PDF)

活用しよう、2つの臨時給付金 ― 低所得・子育て世帯に1万円から


低所得世帯や子育て世帯を対象にした給付金の受付が、文京区でも7月14日から申請が始まります。消費税増税への対応というのが名目。1回きりの給付金で増税の痛みが消えることはありませんが、暮らしを守るために活用できる制度はフルに活用したい。知っておきたい内容を紹介します。



2014年6月25日

退院後の生活の支え -- 介護保険のもとで 〈その6〉

「あかね」2014.6.20 第63号 (PDF)

Tさん(白山二丁目)は大正8年生まれです。ヘルパーの仕事をされている娘のNさんとの二人暮らしです。TさんとNさんに、介護サービスを利用されるようになるまでのことを伺いました。

利用しているサービス


Tさんは昨年の冬から介護サービスを利用し始めました。目白台の月の湯のデイサービスを週2回利用しています。午前中に入浴して、お昼ご飯を食べて帰ってきます。それから、月2回の往診を受けています。

ヘルパーさんの役割


月の湯への行き帰りには送迎の車が来てくれます。でも、玄関から道までの間に階段があり、歩くのに不自由しているTさんには大変です。車の乗り降りをヘルパーさんに支えてもらっています。ヘルパーさんにはその他に、出かける前の火元の確認や、薬を飲み忘れていないことの確認をしてもらっています。

介護サービスを利用するまで


Tさんは以前から膝が悪かったのですが、杖をつきながらでも外を歩いていました。娘のNさんが仕事をされていますので、夕食の準備をするのはTさんでした。

昨年の秋、体調が思わしくなく寝ていることが多くなり、ある日、一人でいるときに起き上がれなくなってしまいました。なんとか病院に電話して、タクシーを呼んで、その後、二カ月入院することになりました。

自宅に戻るために


入院している間はずっとリハビリを続けていました。退院する前に、病院から勧められて、介護保険の利用を始めました。介護保険を使ってトイレの手すりやベッドを手配し、家での生活ができるようにしました。お勝手など家事も出来ることをやって、脳トレもしています。

人と接すること


自宅で介護のサービスを受けると、ヘルパーさんなどが出入りすることになりますが、Tさんは、日ごろから人の出入りには慣れていて抵抗はなかったそうです。

若いときから働いてきました(忙しくて夜中の二時にお米を研いだこともありました)。

入院中、Tさんのベッドの周りには人が集まり、笑い声があふれていたそうですが、地域の中で良いご近所づきあいができた、と話すTさんは本当にお元気でした。

2014年6月20日

区議会地域振興まちづくり調査特別委員会で審議

まんだち幹夫通信 2014年6月20日号 No.348 (PDF)

消費税増税のもとで踏ん張る商店への支援つよめプレミアム付き買い物券事業のさらなる拡充を

文京区商店街連合会が発行するプレミアム付き買い物券の販売実績と効果が、13日の地域振興まちづくり特別委員会で報告がありました。

昨年度は9月の2日間で一気に売り上げ(1セットは500円券22枚つづり、1万セット=額面総額1億1千万円、1千万円は区が助成)、9月から今年1月末までの5か月間に利用されました。買い物券の利用は、商店街連合会加盟の商店803店舗で全体の53・3%、大型店7店舗で46・7%でした。5か月間のうちに1億円以上の買い物が区内商店でされたわけですから効果は確実にあります。しかし同時にこの事業の目的である「区内消費の喚起及び顧客の誘致を図り、商店街の活性化と個店の販売促進」にてらしてどうなのか、検証と検討が必要です。

お隣の荒川区では全国チェーンの大型店はこの事業に加えず、またこの6月、消費税対応で例年の買い物券に加えて臨時に5千万円分の買い物券を追加したそうです。文京区にもこうした対応策を求めましたが、なかなかいい返答はありません。また、今年も同じ期間に買い物券が発行させるので、その期間中に各商店会が催すセールやイベントと連携して、商店会で買い物券が使われるよう工夫を促すことも区に要望しました。

消費税の連続増税やめよ、区民生活と中小事業者の営業を守れ―さらに大きな声が必要です。

2014年6月13日

区が掲げる「ファーストワン」どころか〝ワーストワン〟!

まんだち幹夫通信 2014年6月13日号 No.347 (PDF)

6月定例区議会が開会し、代表質問が行われました。

本会議質問では、この間の「行革」によって「強羅文の郷」「岩井学園」など区民施設が廃止され、さらに他区と比べても極めて切り詰められた事業を指摘しました。

  • 高齢者のショートステイ数
  • 寝たきり高齢者等へのおむつ支給
  • 地域包括センターの設置数
  • 木造住宅耐震工事助成を全域で
  • 予算の1%しかない産業経済費予算
  • 学校のクーラーと洋式トイレの設置数の少なさ

「身近で切実な問題では〝ワーストワン〟ではないか」の指摘に区長はまともに答えませんでした。

2014年6月12日

6月定例区議会が開会。代表質問が行われました

まんだち幹夫通信 2014年6月13日号 No.347 (PDF)

集団的自衛権行使容認への区長の認識―「国において  議論がなされており、その推移を見守ってまいります」


「戦闘地域」への派兵を可能にする集団的自衛権の行使をすすめる安倍内閣。まさに「海外で戦争をする国」づくりの今がチャンスとばかりに、与党協議を重ね今国会内にも閣議決定を狙っています。

 9日の区議会本会議でトップに質問に立った共産党の島元区議はこの問題で、「『国において十分な議論がなされるべきもの』(3月の萬立質問への答弁)というこれまでの答弁ではすまないのではないか」と認識を迫りました。しかしその回答は、「国において議論がなされており、その推移を見守ってまいります」―それだけでした。自衛隊を海外へ派兵すること自体が問題ですが、それでも今までは「戦闘地域に行かない」「武器を使わない」が歯止めになっていました。しかし安倍政権は明確にこの歯止めをなくすのです。区民に責任をもつ自治体の長が、こんな答弁しかできないことに驚き、恥ずかしくも思いました。

2014年6月6日

消費税増税から2カ月、解釈改憲につきすすむ安倍政権

まんだち幹夫通信 2014年6月6日号 No.346 (PDF)

「小泉政治が悪いと思っていたけど、安倍政権はもっと悪い、最悪ですね」「消費税10%になったらもっと大変に」

真夏を思わせる日曜日の午後、小竹ひろ子都議と支部の方と一緒に、白山1丁目をまわりました。
 「これから忙しくなるよ」とクーラー工事の準備をしていたAさん。「みんな知らないが、2年前の売り上げに対して消費税がかかるんだ。しかし、その分を貯めておけない。お客さんには8%分消費税を乗せたうえで、〝特別割引〟して請求書を出している。そうでもしないと商売にならない」と言います。

「トヨタはこの5年間法人税を1円も払っていなかったのですよ」と問いかけるとビックリ。国内より多くなった海外の生産のもうけが国内に配当されても課税されない、こんな優遇税制のおかげで「法人税ゼロ」。おまけに輸出には消費税をかけられないので「戻し税」という還付まであります。こうした優遇税制の是正こそ急ぐべきです。

安倍内閣が進める集団的自衛権の行使容認に「小泉政治が悪いと思っていたけど、安倍内閣はもっと悪い、最悪ですね」とBさん。私はこの1週間、白山・後楽園・春日の各駅頭での朝宣伝に〝集団的自衛権行使に反対〟のビラを配りました。自ら手を差し伸べビラを受け取る人、特に若い人が多いです。3か所で約200人が受け取ってくれました。感心の高さが表れています。

6日から区議会6月定例議会が始まります。くらしと雇用、そして憲法を壊す政治に対して、自治体としてもきちんとしたスタンスをもつべきです。

2014年5月30日

文京区が国家戦略特別区域に指定される

まんだち幹夫通信 2014年5月30日号 No.345 (PDF)

「大胆な規制改革を実行する突破口」としての特区
「ドリルで壊される」のは暮らしと、地方自治!?


「向こう2年間、いかなる既得権益も私のドリルから無傷ではいられない」―これは今年1月、安倍首相が世界経済フォーラムで述べた「第3の矢」=規制緩和、成長戦略=への発言です。

26日の総務区民委員会で企画課から「国家戦略特区について」との委員会報告があり、5月1日の政令で文京区を含めた「東京圏」(都心9区、神奈川県、成田市)が特区に指定されたことが明らかにされました。昨年末国会で成立した法には「産業の国際競争力の強化、国際的な経済活動の拠点の形成」することが重要として、「東京圏」はオリンピックも視野に入れ「世界で一番ビジネスのしやすい環境を整備…国際競争力のある新事業を創出する」目標を立てています。

そのなかで文京区は、東大をはじめ大学、大学病院が多数あることから「医療、創薬」の分野などで「どのような規制緩和措置等が実施可能か、検討する」そうです。

これまでも「構造改革」が吹き荒れ規制緩和はこれでもかと言うほど行われています。「岩盤規制の撤廃」と今度は安倍内閣の担当大臣が直接乗り込んで「区域会議」(左上図)を仕切り、上からの権限で特区を押し付けるのです。

国民の安全や権利などを保障する仕組みを、大企業のもうけにとって“邪魔”と決めつけ次々撤廃する―それが政府の狙いではないか、次の議会でも取り上げてその実態を明らかにしていきます。

2014年5月26日

むしろ僕が家内に生かされている 川口 豊さん -- 介護保険のもとで〈その5〉

「あかね」2014.5.20 第62号 (PDF)

シリーズ再開の始まりは、奥様の自宅での介護、十七年の川口豊さんです。お宅で話をお聞きしました。

川口隆子さん、現在は寝たきりです。六年前に胃瘻(いろう:おなかに開けた小さな穴から胃へ栄養を注入すること)を始めています。一階のベッドは身障者としての補助を受けて半額で購入しました。ベッドの周りには、胃瘻のための器具の他、酸素ボンベ、たん吸引器などがあります。

そして、隆子さんの枕の横には安楽椅子が。豊さんがそこで寝るようになってから、隆子さんは眠剤を使われていないそうです。豊さんが近くにいると安心できるのだろうとのことでした。

利用しているサービスは、

  • ヘルパーさん:毎日午前と午後に1時間ずつ(土曜は隔週)
  • 医師の診察:月2回
  • 訪問看護:週1回
  • 入浴:週1回(本郷高齢者在宅サービスセンター)

ヘルパーさんが休みの日もあるため、排便の処理などは豊さんもできます。

介護を通して気を使っていることは、まず、隆子さんの体調です。夏は脱水症状を起こさないように、冬は風邪ひかないように、水分の補給や室温に気を使っています。

年金支給が削減される中で、費用の心配もあります。この冬は電気代がかかりました。

そして、豊さん自身の身体も守らなければなりません。毎朝6時に起きて、6時半にラコール(胃瘻のための栄養剤)をセットした後は、ベッドの横でラジオ体操です。

  … … … …

「一日でいいのだけど、私が長く生きなければならない。家内に生かされている」


「いちばんいい場所に」周りには、目を楽しませるものがたくさん並んでいます。

玄関の昇降機。人を乗せて床の高さまで持ち上げることができます。50万円かかったそうです。玄関の外のスロープと併せて段差を解消しています。

豊さんが集めた介護についての資料。他にも新聞記事の切り抜きが多数あります。
  … … … …

お二人は、樺太で生まれ、二年間の文通の末、結婚しました。隆子さんは後に、日本舞踊の師匠をしていました。豊さんは日本共産党文京区会議員を八期続けました。

2014年5月23日

改築、「快適化計画」が始まる区立小・中学校を視察

まんだち幹夫通信 2014年5月23日号 No.344 (PDF)

クーラーのない教室、洋式トイレが少なすぎ、暗い教室・廊下…
子どもたちと学校、保護者の声を聞き取り、環境整備を!   


8、9日と14、16日の4日間、区立小中学校の視察をおこないました。6名の区議団が2組に分かれて、小学校18、中学校7校に伺いました。

区は今年度、「老朽校舎の改築」(まず誠之小・明化小、その後千駄木小・小日向台町小を予定)、「学校施設の快適性向上」(築30年以上の学校の改修)を事業化しました。私たちはかねてから教育環境の整備、学校間格差の解消を取り上げてきましたが、要望をまとめるため今一度、学校施設を確認しました。

古くなった学校を、各校とも丁寧に手入れをしながら使っています。特別教室へのクーラー設置はどこでも大歓迎されています。「少人数」による学習のための教室にクーラーがなく、会議室や図書室を利用しているのが実状。「授業参観日は保護者は教室内が暑くて廊下で観ています」という学校も。洋式トイレの設置は「順次」進めていますが一か所でなくもっと増やしてほしいという声。理科室、図工室などはほんとうに古く、「昭和の教室」と言われているそうです―納得。多くの学校で児童数の増により「普通教室が足りなくなる」「職員室に机がおさまらない」などの事態もおきています。

この声を受け止め、まさに一気に環境整備をすることが急務だと感じました。近く区にも申し入れる予定です。

2014年5月16日

予算委員会審議をふまえて区長に緊急申し入れ

まんだち幹夫通信 2014年5月16日号 No.343 (PDF)

安倍内閣の暴走政治から区民を守れ、いまこそ区民要望実現させる区政に!子育て・福祉・雇用……


区議団と小竹ひろ子都議は12日、文京区長、教育長に対し予算議会の審議をふまえて「緊急申し入れ」を行いました。

  • 安倍政権の消費税増税、集団的自衛権の行使容認や、医療・介護総合法案などの暴走に区として反対を
  • 認可保育園の増設、学校施設改修を前倒しで行う
  • 防災・がけ地対策の拡充
  • 国保料の連続値上げをやめる、高齢者見守り対策
  • 区行革による業務委託や指定管理の見直し

など要望しました。

対応した副区長は、今年2月の時点で認可保育園の応募に0~3歳児の502人が不承諾になったことに対し、待機児童解消は区も最優先の課題と考えていると回答。また、指定管理者に任された区の事業が体育施設や図書館、区営住宅まで55にも広がるなか、区としてスタッフの労働環境の調査を求めたのに対し「検討中」との対応でした。

わたしたちが長年要望している、学校トイレの洋式化や全教室へのクーラー設置などを一気に実施する要望に教育長は、施設改修は夏休み期間中に限らず保護者の理解を得て工事を実施する可能性も初めて示し、また区立小中学校図書館司書の配置については全校への派遣をめざしたいと対応しました。

区議団は、昨年度末の時点で620億円に膨れ上がった区の基金を今こそ有効に活用し、安倍政権下でますます深刻になる区民の生活を守るため、申し入れたくらし、教育や福祉など喫緊の課題に予算を充てることを求めました。

2014年5月12日

新向丘地域活動センターに図書取次コーナー設置へ

まんだち幹夫通信 2014年5月9日号 No.342 (PDF)

「白山1丁目、西片地域に図書館がほしい」―― 多くのみなさんからこんな声を聞いていました。このたび、来年度から移設される向丘地域活動センター(第六中学校併設)に、予約資料の受け取りを行う「取次拠点」が設置されるはこびです。
「取次拠点」は、

  • 既存の図書館利用者の利便性の向上
  • 近隣の新規の図書館利用者の開拓
  • 子どもや高齢者等図書館利用者の拡大の効果

が見込まれます。

さらに白山下、指ヶ谷・小石川地域にも同様の施設を求める声がおきています。

2014年5月8日

国会で派遣労働法改悪案が審議に

まんだち幹夫通信 2014年5月9日号 No.342 (PDF)

「生涯ハケン」「残業代ゼロ」ねらう安倍政権。非正規雇用の生涯賃金は、正規雇用より1億円以上低い!  


非正規雇用で働き続けた場合の生涯賃金は、正規雇用より一億円以上も少ない――。安倍政権は、「常用雇用の代替禁止」などの大原則をなくす労働者派遣法改悪案を今国会に提出しています。非正規雇用を際限なく増やす改悪が、賃金水準をさらに押し下げ、貧困を拡大することは、この試算結果からも明らかです。(図)

厚労省の資料をもとにした「赤旗」の試算では、フルタイムにあたる「一般労働者」について、年齢ごとの平均年収を、正規雇用と非正規雇用で比較し、生涯賃金を集計しました。賃金格差の特徴は「若いときはそれほど大きくないが、年齢を重ねるにつれ格差が広がる」ことです。

50~54歳の年収は、正規631万4千円に対し、非正規267万9千円と、半分以下にすぎません。このデータをもとに20~64歳で得られる賃金を計算すると、正規で2億2432万円、非正規では1億2104万円となり、その差は実に1億328万円となります。

現実には、60歳で定年となる正規労働者が非正規で再雇用されています。したがって、実際に非正規で働き続けた場合の生涯賃金は更に低くなると考えられ、しかも現役時代の賃金は年金額にも反映されるため、格差は一生拡大し続けます。

派遣労働法改悪案を廃案にすることは、国民的な課題です。

2014年5月2日

自治体の仕事を民間に丸投げ、市場化が進む

まんだち幹夫通信 2014年5月2日号 No.341 (PDF)

「民営化」「市場化」により業務の担い手の非正規化、「官製ワーキングプア」が広がる


区の事業の管理運営を民間企業に委託する「指定管理者制度」の施設が、この4月から55か所になりました。児童館、交流館、体育施設や図書館に拡大し、今年度から区営住宅まで広がっています。学校給食は全小中学校が業務委託になり、4月からはシビック2階の戸籍住民課の証明書発行業務まで人材派遣業者に委託されました。

先日参加した研修会で、小泉構造改革を境に急展開してきた「自治体民間化」の現状と課題を学習しました。国が法整備して道筋をつけドンドンすすめた「民間化」で、
  • 経済界の商機拡大―公の施設を利用してもうけをあげる
  • 担い手が非正規に置き換えられる 
  • 公共サービスの質の低下
が大きな問題となっています。

文京区総合体育館はこれまでの東京ドームグループにスポーツ品メ―カーの大手ミズノがジョイントして受託し、区営住宅は東急関連会社が参入。そのもとで働くスタッフの労働条件は「企業努力」と言って明らかにされていません。

「地域の課題は地域で解決」?


また、NPOやボランティアの力を借りて「地域課題の解決」―これが新しい自治のあり方だという考えで担い手づくりが進んでいます。ボランティアなどへの支援は強めるべきですが、区の大事な仕事をNPOなどに押し付けてはなりません。公の仕事は、責任のある質の高い、そして良好な雇用のもとで運営されるべきでです。

2014年4月26日

銭湯の休業・廃業が止まらない



「あかね」2014.4.20 第61号 (PDF)


白山一丁目の富士見湯さんが、1月から休業となりました。「近くに銭湯があって便利だと思ってたんだが、今は回数を減らしている。月2回100円になる入浴デーには家族連れも来ていた。冬はいいけどこれからの季節はたいへんだ」と、7年前から町内にお住いのMさん。

営業されている間は毎日70~80人 、「遊湯入浴デー」には300人くらいの方が利用されていたそうです(「まんだち幹夫通信」一月二四日)。かつては文京区内に10数か所あった寿会館の入浴サービスも利用できましたが、八年前に廃止されました。現在、区内で利用できる入浴施設の数は、スーパー銭湯などを入れても10か所ほどになっています。

経営者の高齢化、施設の老朽化、利用者の減少などにより、文京区以外でも銭湯の休業・廃業が相次いでいます。東京都浴場組合の常務理事さんがインターネットで配信されている情報(https://twitter.com/aizenyu)によると、震災後の2011年3月末に787軒あった都内の公衆浴場は、現在692軒になっています。また、消費税増税後の入浴料金も決まっていません。

富士見湯さんは5月1日から営業再開されました!!

2014年4月24日

安倍政権の暴走に国民世論ははっきりNO!

朝日新聞の世論調査でクッキリ

憲法を守り、東アジアの平和と安定望む声がしめされる


まんだち幹夫通信 2014年4月25日号 No.340 (PDF)

●憲法9条を
  変える方がいい―29% 
  変えない方がよい―64%
●自衛隊を国防軍に変えることに
  賛成―25%
  反対―68%
●集団的自衛権について
  行使できるように―29%
  行使できない立場を維持―63%
●今の憲法を
 変える必要がある―44%(昨年は54%)
 変える必要はない―50%(同 37%)

この一年で世論は大きく変化


右は、朝日新聞の憲法に関する全国郵送調査結果の一部です。今大きな問題となっている集団的自衛権の行使について「できるようする29%」のうち「解釈を変更」で可能と答えたのは40%、ということは首相の考えに同意するのは全体の12%のみ!です。

また特にこの一年で、左上図にあるように、9条を守れ、日米軍事協力強化に反対する声が急速に増えていることです。とりわけ20~50歳代、また女性の意識の顕著な変化が特徴です。

国会会期末は6月の22日、首相はそれまでにアメリカの支持もとりつけ政府見解を国民に押し付けようとしていますが、世論動向をみれば、できるは

ずがありません。国民のこの意思をさらに広げ、政府に迫るときです。

2014年4月18日

「福祉の増進」をめざすべき自治体のあり方が問われる

まんだち幹夫通信 2014年4月18日号 No.339 (PDF)

10日午後、区議団で第1回定例会報告の街頭宣伝を行いました。

4月からの消費税増税は国民に8兆円もの負担をかぶせ、特に庶民の景気をさらにどん底に陥れるもの、税金は累進課税を基本にして、同時に賃金と雇用など国民所得を増やす改革が必要と訴えました。

 「税と社会保障の一体改革」といいながら年金額切り下げ、保険料値上げ、医療費の窓口負担増…すべて国民にしわ寄せがいきます。国の「社会保障制度改革推進法」について区長は、「今後、受益と負担の均衡がとれた改革が推進されていくものと認識しています」などと答弁していました。〝消費税増税でもうこれ以上削れるものはありません。月一回の通院を二カ月に一回に変えてください〟こうした叫びをどれほど認識しているのか、まったく「冷たい」ばかりです。

消費税増税、憲法改悪など安倍暴走政治のなか「福祉の増進」をめざすべき自治体のあり方が問われています。

2014年4月16日

4月18日(金)区政報告会

4月18日(金)6時半から、区民センター3Aで区政報告会が開催されます。日本共産党の文京区議団と、都議会議員小竹ひろ子さんに報告していただきます。どなたでも参加できますので、ぜひお越しください。

2014年4月11日

小・中学校、幼稚園の入学式に参加

胸躍らせて入学した新入児童・生徒に、安心して学び過ごせる教育環境の整備を急いで!


まんだち幹夫通信 2014年4月11日号 No.338 (PDF)

7日は小学校、8日は中学校、そして9日は幼稚園の入学(園)式に参加しました。胸いっぱいの夢をもった元気な新入生をみて、〝がんばれよ、大いに学校生活を楽しんで〟―こちらも胸が熱くなります。

もとめられる施設改修、緊急対応


礫川小学校ではこれまでPTAのみなさんから聞いていた、児童の男女トイレの仕切りを隙間なく完全にふさいでほしい、という声を教育委員会にもつたえてきました。学校で確認したところ、春休み中に高学年用のトイレのみ改修が終わったそうです。

三中に行った際にトイレを借りたところ昔懐かしい手洗いの水道の口の下に羽のようなレバーのある蛇口でした。まだこんな形式のものがあるんだ、と感心(!?)。

文京区の基本構想実施計画のなかに「学校施設快適性向上」が新規で事業化されました。新築計画のない学校の改修計画です。教室への冷房の設置、洋式トイレへの取り換え、新しい学校との施設格差解消などずっと私たちも要望してきましたから歓迎しますが、しかし今まで長年なぜ改修が進まなかったのか、たいへん疑問です。礫川小のようなトイレの改修も、なぜ一気にできないのか、毎年PTAや学校から要望が出ているのに―です。

児童・生徒が普通に、安心して学べる環境を確保するのは教育委員会の役目です。

2014年4月3日

「赤旗」日曜版 ― 「日刊スポーツ」「週刊プレイボーイ」で話題に

まんだち幹夫通信 2014年4月4日号 No.337 (PDF)

http://www.jcp.or.jp/akahata/
「一般紙が、歴史の経緯について最前線にいた与党の政策責任者などの話を聞かなくなった」


「憲法の大原則にかかわる平和主義、9条を『解釈改憲』で変えてしまうのはどう考えても荒々しい」「権力者が国民の声も聞かず、勝手に憲法の解釈を変えていいはずがありません」…集団的自衛権の行使容認をすすめる安倍内閣の暴走に対しこのように発言するのは、武村正義元官房長官と藤井裕久元財務大臣です。3月30日付「赤旗 日曜版」に登場し、コメントしました。

昨年の秘密保護法強行採決のおりには自民党の重鎮の古賀誠、野中広努元幹事長がやはり「赤旗」紙上で声をあげています。

「『赤旗』の勢いが止まらない」


こうした変化をとらえて「日刊スポーツ」28日付がこうした見出しを立てて報じ、「一般紙がこういった歴史の経緯について当時の最前線にいた与党の政策責任者たちの話を聞かなくなったからでは」「彼らの声にもっと耳を傾けるべきだ」と指摘します。同様の記事が「週刊プレイボーイ」でも取り上げられています。

安倍政権にマスコミがすっかり取り込まれモノ言えなくなっている状況で、「赤旗」の役割がさらに増しています。2日朝、春日駅で「赤旗 日曜版」の紙面をかかげて朝の宣伝をしました。信号待ちのサラリーマンが驚いたように見入ります。

ご友人やお知り合いに「赤旗」の購読をお勧めください。また購読希望の方は、ご一報ください。

2014年3月28日

消費税増税、あらゆるものが値上げラッシュ

まんだち幹夫通信 2014年3月28日号 No.336 (PDF)

「福祉、社会保障のため…」という根拠も崩れる
来月からの8%、来年秋からの10%消費税の増税中止を


「驚いたことに、消費税の支払いが今年度後半と来年度前半分、合計で70万円が請求された」―区内のクリーニング店での話です。商売をされる方は、増税分を価格に上乗せできるのかどうか、選択を迫られています。値上げすれば売れなくなる、上げなければ身を切ることに…。

消費者にとってみれば、まさしく値上げラッシュ。郵便料金、携帯電話代、都営地下鉄・メトロ、自販機の飲料から輸入小麦製品…そのうえに、年金額の削減、各種保険料値上げなどが襲います。〝かけこみ需要〟など言われていますが、それも余裕のある方のことでしょう。

「消費税増税は中止せよ」―24日夕方、共産党も参加する「消費税廃止各界連絡会」は区内3か所で宣伝。私は白山上商店街で小竹ひろ子都議らと訴えました。用意したビラ付きのティッシュ500枚が40分あまりですべて配付(3か所合計で1200枚!)。関心の高さを感じます。

消費税に頼らなくても財源はつくれます


  • 大企業と富裕層に応分の負担の求める税制改革
  • 雇用破壊を許さず、大企業の内部留保を活用した賃上げや最低賃金引き上げによる経済発展で税収を増やす。

日本共産党は提案します。

2014年3月25日

4月から消費税8%になったら・・12人の方に聞きました

「あかね」2014.3.25 第60号 (PDF)

うちの店は内税にしているから、それに3%上乗せします~。お客さんが一番大変ではないかな~ (魚屋 Oさん)

値上げはしたくないんだけど・・・。値上げするつもり。一部は据え置きも考えています。 (居酒屋 Nさん)

昼定食を50円アップにして・・、10%のときは値上げしないでいきたい。 (喫茶店 Kさん)

乗用車など、輸出したら消費税が還付されるそうですね。海外で生産した分もなんの影響もないのでしょう。トヨǿなどは円安で好調なのに、さらに儲けをため込むばかりですよね。 消費税は払えるところが払って欲しいです。 (Mさん)

3%は上乗せするけど、パンの値上げも考えています。 (パン屋さん)

4月からの値上げは、すぐにはしないでいこうかと思っている。驚いたのは、支払う消費税が大きいこと。25年の後半分と26年前半分の前倒しとの合計が請求されて、70万円という額で・・・。 (クリーニング店 Eさん)

大口の買物をする人は、3月中だろうけど、私たち小物しか買わないから、関係ない。(Aさん)

仕事の関係では何も聞こえてこない。まだピンとこない。それより、仕事が減っていることが問題で、一番の悩み。3月は追い込みでちょっと忙しいが、4月になったら、パタッとなくなるおそれがある。(SA)

医療生協養生会としては、消費税が3%上がることで、年間240万円の支出増になります。医療費は変わらなくても、医療材料費が上がります。水道光熱費も高くなるし、事務費も値上がるでしょう。 (濱田専務)

夫が嘱託なので、以前より収入が減ったのに消費税が上がったらすごく困ります。私の年金も、きちっともらえるのかも心配なのに・・・本当にやりくりが大変でしょうね。 (Kさん)

「値上げするからタバコやめる?」と訊かれるけど、消費税値上げでやめるのは悔しいからやめない。 (Mさん)

元大蔵省の人の著作で『「新富裕層」が日本を滅ぼす』というのがあって、日本経済が停滞し、社会の格差が広がっていることについて、低所得者に重い結果となる消費税に大きな要因がある、と批判しているとか。 わたしとしては、富裕層からしっかり 徴税して欲しい。大企業からもね。  (Mさん)

2014年3月22日

3月29日(土)にお花見を開催します

ここ数日、一気に春らしくなりました。今年の地域の党後援会主催のお花見は、29日(土)午後2時半から、区民センター裏側の清和公園で行います。

来年に迫った区長、区議選まであと一年。「第3の躍進」の流れを本格化させる大事な政治戦です。みなさんと日頃の交流をしながら、決意も固め合いたいと思います。

お待ちしています!

2014年3月21日

来年度予算、4会計に区民の立場から反対

まんだち幹夫通信 2014年3月21日号 No.335 (PDF)

消費税増税の中、営業絵の支援を抑え込み、教育環境の整備を後回しにして、基金は積み上げるのか!


来年度予算審査が終了し、20日の本会議で一般会計・国保・介護険・後期高齢者医療の4会計が成立しました。

来年度一般会計予算額は、今年より7.2%増の761億円。区民税と東京都からの交付金などの増が主な要因です。歳出は、シビック改修費(来年4億円)や再開発事業(20億円)などの「投資的経費」「都市整備費」が目につきます。

一方、4月から消費税増税が押し寄せるのに、国保料や後期高齢者医療保険料は平均4千円以上の値上げ、幼稚園・育成室のひきつづく値上げ、学校給食費や自転車駐輪場代も値上がります。またシビック2階の戸籍証明書発行業務や、シルバーピアなどの区営住宅の民間委託が行われ、これで区の55事業が指定管理者制度の事業となります。

増税が区民生活を襲うとき、一方で区の歳入が順調なこのときに区民のくらし、営業、教育に必要な予算を投入すべきです。小中学校の特別今教室の冷房化のうち来年度は小学校のみ、973万円が予算化されました。長年の議員団の要求が実現したわけですが、積み上げた基金が現在620億円(表)もあるわけですから、一気に中学校まで完了させるべきです。

予算委員会に、予算「修正案」提出


党議員など6人の予算委員で、3億3千万円余の修正案を提出。防災、商工予算の増額、精神障害者手当の創設や高齢者入浴事業拡大、35人学級実現のための職員配置―など予算化し提案ました。

2014年3月2日

3月9日原発ゼロ大統一行動に参加します

東日本大震災と福島第一原発の事故から3年が経とうとしています。原発を無くそうという私たちの思いを全国のなかまと共にする、3月9日(日) 原発ゼロ統一大行動にいっしょに参加しましょう。12時30分に小竹・まんだち事務所を出発します。13時から日比谷野外音楽堂で、坂本龍一さんや福島など各地の運動を支えるみなさんを迎えての集会です。その後、首相官邸前と国会前の集会です。