2014年6月25日

退院後の生活の支え -- 介護保険のもとで 〈その6〉

「あかね」2014.6.20 第63号 (PDF)

Tさん(白山二丁目)は大正8年生まれです。ヘルパーの仕事をされている娘のNさんとの二人暮らしです。TさんとNさんに、介護サービスを利用されるようになるまでのことを伺いました。

利用しているサービス


Tさんは昨年の冬から介護サービスを利用し始めました。目白台の月の湯のデイサービスを週2回利用しています。午前中に入浴して、お昼ご飯を食べて帰ってきます。それから、月2回の往診を受けています。

ヘルパーさんの役割


月の湯への行き帰りには送迎の車が来てくれます。でも、玄関から道までの間に階段があり、歩くのに不自由しているTさんには大変です。車の乗り降りをヘルパーさんに支えてもらっています。ヘルパーさんにはその他に、出かける前の火元の確認や、薬を飲み忘れていないことの確認をしてもらっています。

介護サービスを利用するまで


Tさんは以前から膝が悪かったのですが、杖をつきながらでも外を歩いていました。娘のNさんが仕事をされていますので、夕食の準備をするのはTさんでした。

昨年の秋、体調が思わしくなく寝ていることが多くなり、ある日、一人でいるときに起き上がれなくなってしまいました。なんとか病院に電話して、タクシーを呼んで、その後、二カ月入院することになりました。

自宅に戻るために


入院している間はずっとリハビリを続けていました。退院する前に、病院から勧められて、介護保険の利用を始めました。介護保険を使ってトイレの手すりやベッドを手配し、家での生活ができるようにしました。お勝手など家事も出来ることをやって、脳トレもしています。

人と接すること


自宅で介護のサービスを受けると、ヘルパーさんなどが出入りすることになりますが、Tさんは、日ごろから人の出入りには慣れていて抵抗はなかったそうです。

若いときから働いてきました(忙しくて夜中の二時にお米を研いだこともありました)。

入院中、Tさんのベッドの周りには人が集まり、笑い声があふれていたそうですが、地域の中で良いご近所づきあいができた、と話すTさんは本当にお元気でした。