2022年3月25日

文京区ゆかりの女性たち(その3)荻野吟子

あかね 2022年3月25日号 第128号 (PDF)

日本で最初の女性医師

近代日本における最初の女性医師であり、女性運動家としても知られる荻野吟子は、1851(嘉永4)年、埼玉県大里郡秦村に、荻野綾三郎、嘉子の5女として誕生。

1867(慶応3)年に、同県北埼玉郡の名主の長男と結婚。夫から性病をうつされ、3年後に離婚。上京し、婦人科の治療を受けるが、そのとき、治療にあたった医師がすべて男性だった経験から、女医となって、苦しむ女性たちを救いたいと決意する。

1865(明治8)年、東京女子師範学校(現お茶の水女子大学)に入学。この時、吟子25歳。

1875年医師開業試験に合格。医師免許女医第一号になったとき、35歳。同年5月、湯島三組町84(現湯島3-11-13)に婦人科荻野医院を開業。大正2年3月23日、63年の波乱の生涯を閉じた。

(参考:「文京ゆかりの婦人展」文京区男女平等センター)